- 2021.06.28
- 健康情報・豆知識・美容情報
お肌の老化を促す3大要因 ~酸化について~
前回、お肌の老化を促す3大要因、
①乾燥
②酸化(お肌のサビ)
③糖化(お肌のコゲ)
の①乾燥についてご紹介しました。
今回は②酸化(お肌のサビ)についてご紹介したいと思います。
お肌の「酸化』とは
お肌の酸化とは、物質と酸素がくっつくことです。
例えば、何気なく行っている呼吸も酸素を吸って二酸化炭素を出すという酸化反応を利用してエネルギーを生みだしています。
ですので「酸化」とは、生体にとってなくてはならない化学反応で、
その酸化反応が止まると、生物は生きることが出来なくなってしまいます。
しかし、大気汚染、ダイオキシン、排気ガスなどの環境汚染物質の吸引や、加工食品の添加物、過剰な紫外線、放射線、過度なストレス、タバコ、激しい運動、パソコンや電子レンジなどの電磁波などさまざまな
原因で酸化ストレスが活性酸素(フリーラジカル)を生じさせます。
活性酸素は非常に反応性の強い物質で、周りのいろいろな物質を錆びつかせて(=酸化させて)、その機能をおかしくしてしまう物質です。
鉄などの金属や、リンゴなどの食べ物を、空気にふれた状態で放置すると、サビたり変色してしまいますよね?
それと同じことが体の中でも起きてしまうのです。
金属でもサビてしまうと、もろくなり長い時間がたつとボロボロになってしまいます。
それと同じで、細胞も酸化により、傷つきボロボロになるということです。
人間の身体は日々酸化ストレスにさらされているのですが、酸化から肌をまもるシステム(抗酸化作用など)も働いているため、酸化ストレスがすぐに害になるというわけではありません。
しかし、長年の酸化ストレスの蓄積や、加齢によって抗酸化作用が低下し、
活性酸素と抗酸化物質のバランスが崩れると酸化ストレス値(体のサビ値)が高くなり体が酸化していきます。
つまり酸化から肌をまもることが出来ず肌や体にとって悪影響が現れてきます。
お肌が「酸化』するとどのような肌トラブルが?
酸化することでさまざまな肌トラブルを生じます。
①紫外線によるお肌トラブル
紫外線を浴びることは酸化の大きな原因の1つです。
日焼けをした際にメラニンが生成され肌が黒くなるのも、チロシンというアミン酸が酸化することにより起こるものです。
この活性酸素が肌表面のメラノサイトを攻撃することで、メラニンが増加し、シミやシワ、ソバカス、たるみといったトラブルを引き起こします。
①皮脂によるお肌トラブル
肌の中の皮脂やコラーゲンなどさまざまな物質が、酸化ダメージを受けます。
例えば皮脂の場合、肌表面にある皮脂が紫外線にあたることで皮脂の中の不飽和脂肪酸やスクワレンなどが酸化し、過酸化脂肪酸や過酸化スクワレンという物質に変化します。
すると、ニキビや、シミ、くすみなどの肌トラブルにつながります。
また、コラーゲンが酸化すると、肌が硬くなったり黄ぐすみを引き起こす原因となります。
酸化は肌の中のいろいろな細胞や物質にダメージを与えるため、シミ・シワ・たるみ・くすみなど肌の老化を促すのはもちろん、免疫力の低下などさまざまな肌トラブルにもつながるのが酸化の大きな特徴です。
③ストレスによるお肌トラブル
人はストレスを感じると、活性酸素が大量に発生します。
活性酸素は酸化させるパワーが非常に強く、もともとは体内のウイルスや細菌を撃退して健康に貢献しているのですが、量が増え過ぎると正常な細胞にまでダメージを与えてしまいます。
細胞が酸化すると体は老化していき、肌のターンオーバーやバリア機能も衰えるため、徐々にシワやシミ、たるみといった肌トラブルが表面化してきてしまいます。
④喫煙によるお肌トラブル
タバコに含まれるニコチン、タールなどの有害物質を体内に取り込むと、それに対抗するために活性酸素が発生します。
活性酸素が体内の細胞にはりつくと、その細胞は酸化していき、徐々に傷ついていきます。
コラーゲンが生成されずにハリがなくなった肌はたるみやシワを促進させ、見た目にも老けた印象を与えます。
③加齢によるお肌トラブル
若い頃は体内に活性酸素が発生してもその活性酸素を抑制する「抗酸化物質」が豊富なので問題ないのですが、年齢を重ねるにつれて抗酸化物質が少なくなってきます。
そのため活性酸素を抑えられなくなり肌の酸化が起こり老化が進んでいきます。
お肌の酸化を予防する対策
老化を食い止めるためにも、予防をしておきたいですよね。
肌の酸化を予防するために、
①酸化ストレスに触れないようにする
紫外線は酸化の大きな原因です。
若々しい状態を維持するためには紫外線対策が必要です。
1年中しっかりとケアを行うことが大切ですので、日焼け止めなど、こまめに塗りましょう。
また、皮脂が過剰に出たらこまめにオフしたり、洗顔料でしっかり洗い流すことも大切です。
そして、喫煙は避けましょう。
酸化ストレスをなるべく受けない生活を心がけることも大切です。
②抗酸化作用のある化粧品を使う
肌の外側から抗酸化力がある成分が入った基礎化粧品を使うことがオススメです。
美容液や化粧水などのスキンケアアイテムに配合されている抗酸化成分には、色々なものがあります。
〇ビタミンC誘導体
〇ビタミンE
〇アスタキサンチン
〇フラーレン など...
上記記載した成分が配合されているもでご自身に合ったものを使用するのがおすすめです。
③抗酸化作用のある食べ物を摂取する
お肌の中から抗酸化作用のあるもを摂取するのもとても大切です。
〇ビタミンA
〇ビタミンC、
〇ビタミンE
〇酸化したビタミンCを還元するビタミンB など
このようなものがおすすめです。
美肌作りにビタミンは欠かせません。
肌に良いビタミンを効率よく摂ることが、健康的な肌に近づく第一歩になります。
サプリメントなども活用して上手に摂りましょう。
④身体自身の抗酸化力を高める
生体が自らつくり出している抗酸化物質の働きをできる限り高めることも、肌の酸化を予防する有効な手段です。
私たちの身体は抗酸化機能を持つ因子(チオレドキシンやグルタチオンなど)を自らつくり、酸化ストレスから身体を守っています。
規則正しい生活・ストレスを溜めない生活を心がけ、免疫力をアップさせて、抗酸化因子の働きを高めることも意識しましょう。
肌の酸化は、今すぐに出てくるトラブルではなく、徐々に出てくるトラブルの根本になる現象です。
つまり、老化サインなどが目立つ前のケアが肝心になります。
早めに対策し、将来的の不安を払拭するように日々の丁寧なケアを心がけてくださいね。
お肌の老化を促す3大要因の②酸化について今回はお話をしました。
次回はお肌の老化を促す3大要因の最後!!
③お肌の糖化(お肌のコゲ)についてお話します✨✨
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