- 2021.04.28
- 健康情報・豆知識
2021年5月1日は「八十八夜」 ~八十八夜とは?~
八十八夜(はちじゅうはちや)といえば、「夏も近づく八十八夜~♪」という【茶摘み】の歌を思い浮かべる方も多いかもしれません。
「そもそも八十八夜って何?」
八十八夜とは、立春から数えて88日目のことを言います。
2021年は5月1日(土)になり、この頃に春と夏の変わり目で、気候が暖かく穏やかになるそうです。
種まきの準備や茶摘みのシーズンにもなります。
今回は八十八夜についてお話したいと思います。
八十八夜とは?
八十八夜とは季節の移り変わりの目安となる雑節(ざっせつ)※のひとつです。
その名の通り立春から数えて88日目にあたる日が「八十八夜」です。
2021年の八十八夜は5月1日(土)。2022年は5月2日(月)です。以下のように、毎年日付が異なります。
八十八夜の頃の霜を「八十八夜の別れ霜」と呼び、この頃から霜がおりなくなり気候が暖かく穏やかになります。
「夏も近づく八十八夜~♪」という文部省唱歌『茶摘み』の歌詞の通り、八十八夜は新茶の芽を摘む時期、そして稲の種まきなど農作業の準備を始める目安にもなっています。
また、「八十八」を組み合わせると「米」という字になることや、「八十八」は末広がりで縁起がよいため、豊作祈願の行事や夏の準備を始める吉日とされていいるそうです。
※雑節とは、日本の暦用語です。
二十四節気や五節供のように中国から伝わったものではなく、日本人の生活文化から生まれた日本独自のものです。
他にも「節分」「彼岸」「土用」というものも雑節の一つです。
新茶の季節!
八十八夜の頃はまさに、新茶の季節です。
この頃に摘まれた新茶を飲むと病気にならない、長生きをする等、
1年間無病息災で過ごせるとの縁起のいい良い言い伝えがあります。
新茶とは?
八十八夜の時期に摘まれたみずみずしい新芽。
その新茶を摘んで作られたお茶のことを新茶(一番茶)と言います。
一番茶から約50日後に摘んだものは二番茶、地域によっては三番茶や秋冬番茶を摘むところもあります。
新茶は二番茶に比べてカフェインやカテキンが少なく、テアニンという旨味成分が豊富に含まれていて、リラックス効果が期待できると言われています。
旨味と渋み、苦味のバランスが優れているのも新茶。栄養もおいしさも優秀な新茶を、旬の時期に味わいって頂きたいです。
新茶のおいしい淹れ方
新茶は、渋みや苦みが少なく、反対に旨みが多いため、若葉のようなさわやかな香りがあります。
以下の手順で入れていただき、新茶のさわやかな香りや甘味を味わって下さい。
1.茶葉を急須に入れる。
茶葉の量は1人分が3〜4g(茶匙なら1杯、ティースプーンなら軽く2杯程度)。
茶葉は心もち多めに入れたほうが、深い味わいが楽しめます。
2.お湯を急須に注ぐ。(70~80℃)
一度沸騰させたお湯を70〜80℃に冷ますのがコツです。
お湯を1度、湯呑にうつし、湯冷まししたお湯をゆっくり急須に注ぎます。
※急須を揺すると、お茶の中の苦みの成分が出てしまいます。
3.蓋をして40秒~1分ほど待つ。
急須にゆっくりと注いだら、蓋をして40秒~1分ほど蒸らします。
※蒸らしすぎると苦みが出てしますので注意しましょう。
4.少しづつ均等に注ぐ
濃さが均一になるように、少しずつ均等に注ぎ分け、最後の1滴までしぼりきります。
そうすると二煎、三煎まで美味しく頂けます。
POINT
①さわやかな香りとほどよい渋みを楽しみたい場合には、やや熱めの湯でさっと抽出します。
逆に、湯を70度くらいまで冷ましてからじっくりと抽出すると、旨みの多い味わいになります。
②一煎目を入れ終わったら急須の蓋を取っておくと、お茶の葉が蒸れすぎる事が無く、二煎目もおいしく飲むことが出来ます。
二煎目は、お湯が茶の葉にしみこんでいるので、熱湯を入れて、浸出時間も3分の1で十分です。
さいごに
「八十八夜」について少し詳しくなったでしょうか。
ゴールデンウィークに差し掛かり、少しづつ気温も上昇してきますので、気候のよいこの時期に、夏支度をするのもいいのではないでしょうか。
そして、新茶の季節ということもありますので、日本の心に触れ、おいしい新茶を味わっていただきたいです。
移りゆく季節を大切にしながら、毎日を過ごして下さい。
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